沖縄、こんなもんじゃない 「日本のハワイ」の、その先へ!

仲里P 新里です。
沖縄と言えば「海」。
世界に誇りたい、この美しい海を、私たちはどこまで活かせているだろう。
海と一緒に暮らす楽しさを、もっとつくれないだろうか。
先日YouTubeで見た、古謝県知事との対談で、そんな想像が膨らみました。
海沿いの空間を長くつなぎ、学校や病院を誘致して、日々の暮らしと海を結びつけていくという提案。
観光で訪れる人にも、ここで暮らす私たちにも、海がもっと身近になる。
その発想の大きさに惹かれました。
「日本のハワイ」という言葉もあるけれど、
私は、それよりもっとでかい沖縄の未来を考えたくなります。
海を、暮らしの真ん中へ

年に数回の大きなイベントに加えて、毎週末、人が集まって楽しめる場所がある。
昼間だけでなく、夕方から夜の時間も活かしていく。
さらに、その周辺に、学ぶ場所、医療を受ける場所、働く場所、暮らす場所がある。
学校帰りに海辺を歩く。
病院への行き帰りに海を眺めてひと息つき、仕事帰りには食事をして帰る。
週末には音楽やイベントも楽しめる。
海岸沿いの道を延ばし、途切れている場所をつないでいくことで、海辺の過ごし方も、人の動きも変わるかもしれません。
途中に日陰や座れる場所があり、気になるお店に立ち寄れる。
観光で訪れる人と、ここで暮らす人が、同じ海辺でそれぞれの時間を過ごしている。
そんな日常を、沖縄でもっと大きく描いてみたいのです。
世界には、ヒントになる街がある
スペインのバルセロナでは、港や海岸沿いの遊歩道、広場をつなぐ整備が行われてきました。
海辺には、地域の医療を担う大学病院「Hospital del Mar」もあります。
最近の観光開発で誘致された病院ではありませんが、海と街と医療が近くにある事例です。
ドイツ・ハンブルクのハーフェンシティは、港湾地区を再開発した街。
水辺の遊歩道や広場に、住宅、仕事の場、大学などを組み合わせています。
オーストラリアのゴールドコーストでは、ビーチや公園、海沿いの住宅地を結ぶ「Oceanway」を整備しています。
全長36kmを連続させる構想で、2026年8月時点では約3分の2が完成しています。
それぞれ土地や気候の条件は違いますが、海辺と日常をつなぐヒントがあります。
沖縄でも、今あるビーチや公園、商店、住宅地がもっとつながったら、どんな暮らしが生まれるだろう。
新しく何かをつくることに加えて、今ある場所をつなぐことで生まれる価値も、まだまだあると思います。
台風への備えに、建築・土木の力を
もちろん、沖縄で海辺を活かすなら、台風対策ははずせません。
ゴールドコーストでも、砂を補充して砂浜を維持する対策や、砂の下に岩の護岸を設ける対策を行っています。
それでもサイクロンによる被害はあり、海岸の復旧や維持管理を続けています。
沖縄でも、高波や高潮、強風を踏まえ、どこに何をつくるかを考える必要があります。
学校や病院なら、避難のしやすさに加え、停電や断水への備え、災害時にも機能を保てる設備や道路まで検討しなければなりません。
その構想を、実際に使える街へと形にするために、建築・土木の力が重要になる。
人が楽しめる場所をつくり、安全に使い続けられるように守っていく。
設計する人、工事をする人、点検や補修をする人、それぞれの知識と技術が必要です。
私たちが扱う塗料も、サビや劣化への備えを通して、その一部を担えると思っています。
新しい発想が地域の技術を必要とし、仕事につながっていく。
沖縄のこれからを考えると、私たちの業界にも、やれることはまだまだあるはずです。
若い感性があふれ出す沖縄へ
9月に県政が変わり、これから沖縄がどう動いていくのか、楽しみにしています。
今まで表に出てこなかった若い感性や、大胆なアイデアが、一気にあふれ出してきそうな予感。
「これ、沖縄でやったらおもしろい」
「こんな場所があったら、ここで暮らしたい」
そんな声が、実際に形になっていく沖縄を見てみたいのです。
私自身、新しい提案に触れると、安全や費用のことを考えます。
経営者として、その確認は欠かせませんが、そこで話を止めずに「どうすればできる?」まで考えたい。
若い人の大胆な発想に、経験を重ねてきた人の知識と技術を合わせる。
企画を任せ、小さく試し、使う人の声を聞きながら育てていく。
楽しむことにも、つくることにも、本気になれる沖縄。
そんな沖縄を想像すると、わくわくします。
「日本のハワイ」で、想像を止めたくない
日本が世界から注目されていると感じる今、その中で沖縄はどんな存在になれるだろう。
ここで暮らす人が「こんな場所が欲しかった」と喜び、
訪れる人が「また来たい」と思い、
若い人が「ここで勝負したい」と仕事を始める。
その気持ちに応えることが、沖縄を豊かにすることにつながると思います。
人が集まって終わりではなく、そこで仕事が生まれ、沖縄で働く人の収入や暮らしにつながるところまで考えたい。
日本の中でも、突き抜ける沖縄でありたい。
沖縄には、まだまだやることも、やれることもある。
私も、自分の商売から仕掛けていきたいと思っています。


