台風30号から、いろいろ想う

仲里ペイントの新里です。
台風の中心気圧、900ヘクトパスカル。
「これは、やばい!」
進路を見て、中心気圧を見て、週末の予定を考える。沖縄では、ヘクトパスカルの数値まで日常の会話に出てきます。
ヘクトパスカル(hPa)は、空気が押す力「気圧」を表す単位で、台風は一般に中心気圧が低いほど勢力が強い傾向があります。
難しい仕組みを説明できなくても、数字を見て身構える感覚がある。何度も台風を経験するなかで、数字と警戒心が結びついているのでしょう。
もちろん、900になるまで安心ということではなく、進路や風速、雨の予報も合わせて確認する。
情報を受け取るだけでなく、自分で判断するための材料を持っている。沖縄県民の備え上手は、こんなところにも表れている気がします。
月が出るまで、待ちたかったけれど
台風30号の影響を考え、今週末に予定していた仲里ペイントの月見会は、事前に中止を決めました。
「月が出るまでチキンと待とう」
そんな言葉でご案内していたので残念ですが、屋外での開催に加え、準備や片づけ、皆さんの行き帰りもあります。
もう少し様子を見たい気持ちがあっても、早く決めることで変更できる段取りもある。
開催するための準備と同じように、中止を決めることも大切な仕事だと感じます。
中止の先にも、仕事がある

一方、大きなイベントでは、すでに調達した食材をどうするかという問題があります。
大勢のお客様を迎えるためには、前もって仕入れ、仕込み、人の手配を進めなければならない。中止が決まったからといって、そのすべてを元に戻せるわけではありません。
SNSを通して、そうした食材の問題が私たちにも見えるようになってきました。
イベントの中止を知るだけでは分からなかった、準備する側の事情や、その後の苦労。
人を守るために中止する。
その判断の後にも、守りたいものが残っている。
食材はもちろん、そこにかけたお金も時間も、準備してきた人たちの仕事もあります。
困っていることが見えれば、動ける人がいる
困っていることをSNSで伝えられれば、買うことで応援できる人や、必要な人へ情報を届けられる人がいるかもしれません。
抱えている事情は、外から見ているだけでは分からないもの。伝わることで、周りが動ける余地が生まれます。
台風の情報を読み、早めに備える力。
困りごとを伝え、周りと力を合わせること。
台風30号から、備えること、判断すること、そして伝えることまで、いろいろ想います。
月見会は残念ですが、まずは皆さんが無事に過ごせますように。

