シリーズ「塗料屋の視点」 最終話 地域の塗料販売店は、なぜ必要なのか。

― 建物を守る仕事は、世界とつながっている。―

「ネットで買ったほうが安い。」

そんな時代になりました。

塗料も、道具も、クリック一つで注文できます。

それでも、私は地域の塗料販売店には役割があると信じています。

私たちが届けているのは、商品ではありません。

第1話では、マスカー不足のお話をしました。

第2話では、私が毎日ドル円を見る理由。

第3話では、ナフサという原料のお話。

第4話では、価格には波があること。

第5話では、価格だけでは建物は守れないこと。

こうして振り返ると、一つの答えにたどり着きます。

私たちが扱っているのは、塗料ではありません。

「安心」です。

「困った」が一番の仕事。

「この塗料で大丈夫?」

「この材料は代わりになる?」

「今日中に何とかならない?」

「台風が来る前に届けてほしい。」

こんな相談は、インターネットではできません。

地域の販売店だからこそ、

顔が見える。

声が聞ける。

一緒に考えられる。

それが私たちの仕事です。

沖縄だからこそ。

沖縄は離島です。

物流の影響も受けます。

台風もあります。

塩害や強い紫外線もあります。

だから、本土と同じ考え方では建物を守れないことがあります。

地域を知り、

気候を知り、

建物を知る。

その積み重ねが、お客様への提案につながります。

これも地域の販売店だからできることです。

創業60年で学んだこと。

創業以来60年。

時代は大きく変わりました。

塗料も変わりました。

建物も変わりました。

働き方も変わりました。

それでも変わらないものがあります。

人と人との信頼です。

「仲里ペイントさんなら何とかなるはず。」

シリーズの最初にご紹介したこの言葉。

私たちは、この一言をこれからも裏切りたくありません。

最後に

建物を守る仕事は、一人ではできません。

メーカーがいて、

施工会社がいて、

販売店がいて、

建物のオーナーがいて、

地域があります。

私たちは、その真ん中で人と人をつなぐ存在でありたいと思っています。

商品を届けるだけではなく、

情報を届ける。

安心を届ける。

信頼を届ける。

それが、創業60年の仲里ペイントが目指す姿です。

これからも、沖縄の建物を守るパートナーとして、一歩ずつ歩んでまいります。

ありがとうございました。