業者さんから「渡名喜島で使う塗料の提案カタログ」について相談をいただきました

聞いたのは、ただひと言。

「ラジカルの商品で!」

さて、何を提案しよう?

そこでまず、

渡名喜島を妄想してみました。

  • 海に囲まれた島
  • 強い陽射し
  • 潮風
  • 台風

そして、そこで実際に塗る職人さん…

渡名喜島へのアクセスは基本的にフェリーです。

塗料や資材を運ぶとなれば、もちろんフェリー頼み。

しかも海況によっては欠航することもあります。

本島の現場なら、

「あ、足りない」

となれば取りに戻ることもできます。

でも離島では、そう簡単にはいきません。

そんなことまで妄想しながら、今回の商品を選びました。

そもそも「ラジカル塗料」って何?

「ラジカル」という言葉。

最近、外壁塗料を選ぶときによく聞くようになりました。

でも、

「ラジカルって何?」

と、思いませんか?

簡単にいうと、

塗料を劣化させる原因のひとつです。

塗料には、色をつくるために「酸化チタン」という顔料が使われています。

そこに紫外線が当たることで発生するのが「ラジカル」。

このラジカルが塗膜を傷め、劣化を進めてしまいます。

たとえるなら、

紫外線が当たることで、塗膜の中に小さな暴れん坊が生まれるようなもの。

その暴れん坊が、塗膜を少しずつ壊していく。

だったら、

  • 暴れん坊を生まれにくくしよう
  • 生まれても暴れにくくしよう

そんな考え方が「ラジカル制御」です。

つまりラジカル制御型塗料とは、

紫外線による塗膜の劣化をできるだけ抑えて、建物を長く守ろうとする塗料

と考えるとわかりやすいと思います。

まずは、ご要望どおり「アレスダイナミックTOP」

「ラジカルの商品で!」

というご要望ですから、まずは関西ペイントの

「アレスダイナミックTOP」

ラジカル制御技術を採用した外壁用塗料です。

これはまず外せない。

でも、渡名喜島を妄想すると、

「それだけでいいかな?」

となりました。

渡名喜島の陽射しを考えて、「ダイナミックTOP遮熱」

沖縄で塗るなら、

やっぱりネツも気になります。

そこで、

「アレスダイナミックTOP遮熱」

ラジカル制御に加えて、外壁への太陽光による温度上昇を抑えることを狙った遮熱タイプです。

同じシリーズでも、

耐候性を考えるのか。

そこに遮熱まで加えるのか。

選択肢を持ってもらいます。

そして今回の一押し、「アミコート遮熱」

そして、

今回、私たちが一押ししたいのが「アミコート遮熱」です。

アミコートも、ラジカル制御型チタンとHALSを組み合わせ、紫外線による塗膜劣化を抑える設計になっています。

さらに遮熱。

そして何より、1回塗り。

ここで、また渡名喜島を妄想します。

  • フェリーで塗料を運ぶ
  • 天候を見る
  • 作業する

もし予定していた日に船が出なかったら。

もし工程の途中で天候が崩れたら。

離島の現場では、

材料だけではなく、工程そのものをできるだけシンプルにしておくことも大切ではないか。

そう考えました。

  • 塗る回数を減らせる
  • 工程を減らせる
  • 現場に持ち込むものや、施工時間まで考えられる

だから渡名喜島への提案として、

アミコート遮熱を一押しにしました。

そして、ラジカルではない「アレスシックイ琉球」

ここまでなら、

「ラジカルの商品で!」

というご要望どおりです。

でも、もうひとつ入れました。

アレスシックイ琉球

アレスシックイ琉球は、ラジカル塗料ではありません。

なぜ入れたのか?

カビを予想したからです。

海に囲まれた島、
湿気、
雨、
室内と屋外の温湿度差。

建物によっては、カビで困っている場所もあるのではないか?

そう妄想しました。

アレスシックイ琉球は、漆喰の調湿機能と強アルカリ性によって、カビの発生を抑制する特長を持っています。

もちろん、カビ=アレスシックイ琉球ではありません。

すでにカビが発生している場合は、原因を確認し、必要な洗浄や除菌などを行ったうえで、その場所に合った対策を考える必要があります。

カビの上から塗るだけでは解決しません。

それでも、「もしかしたら、こんな困りごともあるかもしれない…」

という選択肢として、カタログに入れておきたいと思いました。

「ラジカルの商品で!」から始まった提案

今回選んだのは、

  • アレスダイナミックTOP
    ⇒ ラジカル制御という基本の選択。
  • アレスダイナミックTOP遮熱
    ⇒ そこに沖縄のネツを考える。
  • アミコート遮熱
    ⇒ さらに離島での施工工程まで考える。

そして、

  • アレスシックイ琉球
    ⇒ カビという、まだ聞いていない困りごとまで想像する。

始まりは、「ラジカルの商品で!」という、たったひと言でした。

言われた商品を探すだけなら簡単です。

でも、

  • どこで使うんだろう?
  • どんな建物だろう?
  • どうやって材料を運ぶんだろう?
  • どんな環境で塗るんだろう?
  • ほかに困っていることはないだろうか?

先に現場を妄想してみる。

すると、商品を並べるだけではない提案が見えてきます。

渡名喜島へ行くカタログ。

私たちも一緒に島へ行くような気持ちで、選んでみました。