塗るより大切?「乾くまで待つ時間」の話
「塗装は塗って終わり」
そう思われている方が多いかもしれません
でも実は、塗装の品質を大きく左右するのは、塗料が乾くまでの時間です。
この時間を「乾燥時間」や「塗装間隔」と呼びます。
一見すると何も変化がないように見えますが、塗膜にとってはとてもデリケートな時間です。
この間にトラブルが起こると、せっかくの塗装もやり直しになることがあります。
今回は、代表的な3つのトラブルをご紹介します。
①天候によるトラブル
沖縄では夏の「かたぶい(片降い)」のように、晴れていた空が急に雨へ変わることがあります。
さらに、夕方から朝方にかけては湿度が高くなり、夜露や結露が発生することもあります。
塗料が完全に乾く前に雨や水分が付着すると、
- 塗料が流れてしまう
- 表面が白く濁る「白化」が起こる
- 本来のツヤが出ない「ツヤ引け」が起こる
このようなトラブルにつながります。
だから現場では、その日の天気だけでなく、その後の気温や湿度の変化まで考えながら施工を進めています。
②乾燥中の塗膜へのダメージ
乾燥途中の塗膜は、まだ柔らかい状態です。
そのため、
- 虫が付着する
- ホコリや砂ぼこりが付着する
- 誤って触れて傷が付いてしまう
このようなことが起こりやすくなります。
無理に取り除くと塗膜そのものを傷め、防水性や耐久性に影響することもあります。
「乾くまで触らない」
これは塗装では、とても大切なルールです。
③乾燥不足による施工トラブル
もう一つ多いのが、十分に乾く前に次の工程へ進めてしまうケースです。
乾燥不足のまま重ね塗りをすると、
- 塗膜がシワになる
- ふくれが発生する
- 表面だけ乾いて中が固まらない「硬化不良」が起こる
完成した直後はきれいに見えても、数年後の剥がれやひび割れにつながる原因になることもあります。
塗装は、塗る技術だけではありません。
待つ時間も施工品質の一部なのです。
「待つ時間」が減るという、新しい考え方
今回ご紹介した3つのトラブルには、一つの共通点があります。
それは、塗料が乾燥している時間に起こるということです。
だからこそ最近は、その乾燥待ち時間そのものを短くできる塗料にも注目が集まっています。
仲里ペイントで取り扱っているアミコートは、通常3回塗り重ねの塗装を、下地不要のプライマーレス、そして下塗りと上塗りの役割を兼ね備えたトータル1回塗りタイプの塗料です。

工程が二つ減ることで、
- 突然の雨に遭うリスクを減らせる。
- 虫やホコリが付着する機会を減らせる。
- 工期の短縮につながる。
というメリットも生まれます。
もちろん、すべての建物に1回塗りが最適というわけではありません。
建物の状態や素材によって、最適な塗装方法は異なります。
私たちが大切にしているのは、
「何回塗るか」ではなく、その建物に最も適した方法をご提案すること。
塗装は、
「何を塗るか」と同じくらい、
「どう乾かすか」が大切です。
そんなことを、日々の現場で改めて感じています。


