沖縄で遮熱塗料を売っている私たちが、屋上だけを見ない理由

「屋根の暑さ対策をしましょう」

そう言われても、沖縄では、

「屋根?うちは屋上だけど」

と思う方が多いかもしれません。

赤瓦やトタンの斜めになった屋根よりも、四角いコンクリート住宅の平らな屋上。

屋上に水タンクがある。

洗濯物や布団を干す。

台風前になると、排水口が詰まっていないか確認する。

久しぶりに上がってみると、思っていた以上に表面が傷んでいる。

これも、沖縄の家ではよくある光景です。

平らでも、屋根です

沖縄に多い、平らに見える屋根。

建築の言葉では「陸屋根」と書いて「ろくやね」または「りくやね」と呼びます。

陸屋根とは、一般的な瓦屋根やトタン屋根のような大きな傾斜がなく、ほぼ平らに見える屋根のことです。

平らに見えても、完全に水平ではありません。

雨水が排水口へ流れるように、わずかな傾斜がつけられています。

「陸屋根」は屋根の形を表す言葉。

「屋上」は、その屋根の上にある空間を表す言葉です。

そのため、普段は「屋上」と呼んでいる場所も、建物を雨や日差しから守っている屋根の一部です。

沖縄では「屋根を塗りたい」より「屋上が熱い」

仲里ペイントの店頭でも、

「屋根を塗りたい」

という言葉より、

「屋上が熱い」

「屋上の防水が気になる」

「屋上を白くしたい」

という相談の方が、沖縄らしく感じます。

沖縄では、台風の強い風に備えた鉄筋コンクリート造の住宅が多く、陸屋根もよく見られます。

ところが、この平らな屋上は、朝から夕方まで強い日差しを受け続けます。

屋上に上がった瞬間、

「あちっ!」

と足元の熱さに驚いた経験がある方もいるのではないでしょうか。

コンクリートは熱をため込みやすいため、日中に受けた熱の影響が、夕方以降まで残ることがあります。

沖縄で「日が沈んだのに、家の中がまだ暑い」と感じる理由の一つです。

遮熱塗料とは何をする塗料なのか

遮熱塗料とは、太陽光に含まれる熱の原因となる光を反射し、塗った表面の温度上昇を抑える働きを持った塗料です。

沖縄の陸屋根では、屋上の表面温度が上がるのを抑えるために使われます。

ただし、

遮熱塗料を塗れば、どんな建物でも同じように涼しくなる

という意味ではありません。

建物の構造や断熱材の有無、窓の大きさ、風通し、エアコンの使い方などによって、室内で感じる変化は異なります。

そして、もう一つ見落としてほしくない場所があります。

暑さは、上からだけ来ない

太陽の熱を受けているのは、屋上だけではありません。

朝日を受ける東側の外壁。

午後から強い西日を受ける西側の外壁。

周囲に日差しを遮る建物がなく、一日中太陽に照らされる壁。

特に沖縄では、

「夕方なのに、西側の部屋だけ暑い」

「エアコンをつけても、壁の近くが熱く感じる」

ということがあります。

屋上を遮熱しても、外壁が強い日差しを受け続けていれば、建物全体の暑さ対策として十分なのかを考える必要があります。

だから仲里ペイントでは、遮熱を「屋上だけの話」とは考えていません。

実際にアミコート遮熱タイプは、屋上だけでなく壁面にも多く使っていただいています。

アミコートを勧める理由は、遮熱だけではない

遮熱塗料には、さまざまな商品があります。

その中で、仲里ペイントがアミコートを勧める理由は、遮熱性能だけではありません。

アミコートは、下塗りと仕上げの役割を一つにした1回塗りの塗料です。

下塗りとは、塗る場所と仕上げ塗料を密着させるための最初の工程。

仕上げとは、色や見た目を整えながら表面を保護する工程です。

通常は分かれている二つの役割を、一つの塗料にまとめています。

ただし、塗る素材や現在の傷み具合によっては、別の下塗りが必要になる場合があります。

何にでも、そのまま1回塗ればよいという意味ではありません。

塗る場所の状態を確認し、適した施工方法を選ぶことが前提です。

使う人には遮熱、塗る人には1回塗り

建物を使う人にとっては、日射による熱の影響を抑える遮熱対策。

塗る人にとっては、工程を減らせる1回塗り。

ここに、アミコートの大きな特徴があります。

工程が一つ減れば、塗る回数だけでなく、乾燥を待つ時間や、養生している時間も減らせます。

養生とは、窓や床など、塗料を付けたくない場所をシートやテープで保護する作業です。

学校、保育施設、工場、店舗など、普段どおり使いながら工事を進めたい建物では、この時間の短縮も大きな価値になります。

アミコートが減らすのは、塗料の性能ではありません。

現場に必要な工程と時間です。

沖縄では遮熱タイプを一年中

沖縄では、夏だけが暑さ対策の季節ではありません。

秋になっても日差しは強い。

冬でも晴れた日の屋上は熱を受けます。

春が来たと思ったら、あっという間に暑くなる。

だから仲里ペイントが通常品として扱っているアミコートは、一年を通して遮熱タイプです。

「夏になったから遮熱塗料を考える」

ではなく、

沖縄で使う塗料だから、最初から遮熱タイプを考える

という提案です。

屋上だけ白くすれば終わりですか?

屋上に上がると、暑さや防水の傷みは目に入りやすくなります。

しかし、外壁がどの方向を向き、何時ごろから日差しを受けているかは、意外と見落とされます。

遮熱塗料を選ぶ前に確認したいのは、

  • 陸屋根の状態
  • 防水部分の傷み
  • 日差しを強く受ける外壁
  • 建物の向き
  • 工事にかけられる時間
  • 現在塗られている塗膜の状態

です。

塗膜とは、塗料が乾いてできる、建物を保護する膜のことです。

現在の塗膜や下地の状態によって、必要な処理や使用できる塗料も変わります。

沖縄の家に多い陸屋根。

まずは屋上を見る。

でも、屋上だけで終わらせない。

沖縄の建物が、どこから熱を受けているのか。

そこまで見て考えることが、仲里ペイントの遮熱塗料選びです。